特集 意外と知られていない⁉ 自科の常識・他科の非常識
第1章:呼吸器
一般外来におけるニューキノロンの処方は諸刃の剣である
高野 哲史
1
1公立昭和病院感染症科
キーワード:
ニューキノロン
,
AMR
,
結核
Keyword:
ニューキノロン
,
AMR
,
結核
pp.352-354
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_352
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ニューキノロン(フルオロキノロン,以下FQ)系薬剤は1960年代のナリジクス酸の開発・臨床使用を起源とし,今日にいたるまで大きな発展・進化を遂げてきた薬剤である.その抜群の腸管吸収率・組織移行性と長い半減期により1日1回の投与で十分な臨床効果を示すものも多く,臨床現場においてきわめて広く重用されている.FQの処方経験がない医師は僅少であろうと筆者は推測する.
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