特集 2020年代の内科診療―26テーマの近未来予想
腫瘍・緩和医療
[腫瘍内科]
がんゲノム医療の発展,それを担う人材育成・チーム医療の充実化への期待
満間 綾子
1
1名古屋大学医学部附属病院化学療法部
キーワード:
免疫チェックポイント阻害薬
,
がんゲノム医療
,
腫瘍内科
,
がん薬物療法専門医
Keyword:
免疫チェックポイント阻害薬
,
がんゲノム医療
,
腫瘍内科
,
がん薬物療法専門医
pp.1231-1236
発行日 2021年12月1日
Published Date 2021/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1231
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Summary
▪2019年6月より,遺伝子パネル検査が保険承認され,がんゲノム医療は導入期を経て2020年代は実践・発展が進む時代である.
▪がんゲノム医療の実践には,腫瘍内科学や分子生物学に加え,臨床遺伝学の専門性も求められる.
▪適応拡大,併用療法の開発など分子標的治療薬,免疫チェックポイント阻害薬のレジメンは複雑化し,思わぬ副作用を経験する.治療戦略とともに副作用予測のバイオマーカーの開発が期待される.
▪多職種,複数の診療科でのチーム医療が今後も臨床現場では有効であり,院内,院外,地域との連携をよりいっそう高めていく必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021