特集 —あなたのギモンに答えます!—循環器診療のハードルを下げるQ&A31
【慢性期外来 心不全】
Q10 「HFrEF」と「HFpEF」って、そもそもどこが違う?
坂田 泰彦
1
1東北大学大学院 循環器内科学分野
pp.274
発行日 2019年3月15日
Published Date 2019/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201941
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左室駆出率(LVEF)が低下した心不全「HFrEF」と保たれた心不全「HFpEF」の最大の違いは、その定義のとおり、「LVEF低下(<50%)」の有無である。HFrEFとHFpEFは「基礎疾患の頻度」(ともに虚血性心疾患が多いが、両者を比較すると、HFrEFと比べてHFpEFでは高血圧性心疾患や肥大型心筋症が多く、拡張型心筋症が少ない)や「予後」(HFrEFのほうがより不良)が異なる。またHFrEFでは、「治療法」(β遮断薬やACE阻害薬など)が確立しているが、HFpEFでは確立していない。
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