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投稿 症例
左上肢から刺入した末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル先端の位置
The location of peripherally inserted central venous catheter tip
小久保 吉恭
1
,
長田 薫
1
Y. Kokubo
1
,
K. Nagata
1
1武蔵野赤十字病院
pp.1109-1111
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika128_1109
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は じ め に 末梢静脈挿入式中心静脈カテーテル(peripherally inserted central venous catheter:PICC)は従来の中心静脈カテーテルに比べ挿入に伴う重篤な合併症の危険性が低いとされている1).しかしながら,PICC留置後に生じた合併症も報告されており,臨床症状の変化には注意が必要である.とくに左上肢からカテーテルを刺入した場合,解剖学的な理由から先端が上大静脈(superior vena cava:SVC)に急峻な角度で接触することがあり,輸液の血管外漏出の原因になり得ることが指摘されている1).当院で左上肢から刺入したPICCカテーテル先端の留置位置を後ろ向きに調査した.
© Nankodo Co., Ltd., 2021