特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第5章 感染症
HIV感染症・後天性免疫不全症候群(AIDS)
塚田 訓久
1
1国立国際医療研究センターエイズ治療・研究開発センター
pp.739-741
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_739
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診断基準
HIV感染症は,レトロウイルスの1種であるヒト免疫不全ウイルス(human immunodeficiency virus:HIV)の感染により,慢性進行性の細胞性免疫不全をきたす疾患である.抗HIV療法により良好な生命予後を期待できること,未治療の状態では他者への感染性を有することから,早期診断が非常に重要である.HIVにはHIV-1とHIV-2の2種が知られているが,HIV-2の流行は西アフリカを中心とする限局的なものであり,本邦で通常みられるのはHIV-1である.
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