特集 内科疾患の診断基準・病型分類・重症度
第4章 循環器
上室性不整脈(上室頻拍,心房粗動・細動)
若松 雄治
1
,
奥村 恭男
1
1日本大学医学部附属板橋病院内科学系循環器内科学分野
pp.680-682
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_680
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診断基準
上室性不整脈は,心室より上位の部位が不整脈の機序に関与するものを指し,心電図では一般的にQRS幅が3mm(0.12秒)未満のnarrow QRS波形を呈する.ただし,上室性不整脈であっても,心室内変行伝導によりQRS幅が3mm(0.12秒)以上のwide QRSとなることもあり,そのような症例では,心室頻拍(ventricular tachycardia:VT)などの心室性不整脈との鑑別が必要となる(表1).
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