今月の主題 外してならない循環器薬の使い方 2012
循環器疾患に対する薬物療法の基本
上室性頻脈性不整脈―心房期外収縮,発作性上室性頻拍,心房細動,心房粗動
松本 万夫
1
1埼玉医科大学国際医療センター心臓内科
pp.34-38
発行日 2012年1月10日
Published Date 2012/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402105731
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ポイント
★上室性頻脈性不整脈は種類と重症度により治療法が選択される.特に発作性上室性頻拍症は薬物療法よりも非薬物療法の有効性が高い.
★上室性頻脈性不整脈の中でも特に心房細動,心房粗動,心房頻拍では,原因疾患精査とそれに対する適切な治療が必要である.
★心機能低下例では,抗不整脈薬(特にⅠ群)は予後を増悪させる可能性があるので注意して使用する.
★心房粗動や心房細動に対し抗不整脈薬を使用するときには,薬剤による頻拍へ移行する危険性があることを念頭に治療する.
★抗不整脈薬はそれぞれ固有の作用・副作用があり,使用する抗不整脈薬の性質を十分に理解して使用する.
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