Book Review
糖尿病治療マスターのための注射療法マニュアル―導入からトラブル対処まで
河盛 隆造
1
1順天堂大学名誉教授
pp.552-552
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_552
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- 文献概要
インスリン発見の地,トロント大学は「100周年シンポジウム」を2021年4月にWEBで開催する.私も参加した準備委員会は,数年前から「2021年に糖尿病はどうなっているか?」の討論を始めた.私は「1型糖尿病はiPS細胞などの再生医療の進歩で,治癒する病気になっているべきだ」と述べた.他のメンバーは,「インスリン製剤の進歩で,1型糖尿病患者の予後も良好になっているよ」と強調したが,私は「いまだにインスリン療法は非生理的だ! だって皮下投与では,健常人の “糖のながれ” を再現できないのだから」と主張した.
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