特集 非がん疾患に対する緩和ケア
症状アセスメントとマネジメント
嚥下障害,口腔の問題
尾﨑 研一郎
1,2
,
戸原 玄
2
1足利赤十字病院リハビリテーション科
2東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科摂食嚥下リハビリテーション学分野
キーワード:
嚥下障害
,
食支援
,
口腔管理
,
医科歯科連携
Keyword:
嚥下障害
,
食支援
,
口腔管理
,
医科歯科連携
pp.185-187
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika127_185
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪近年,在宅や施設での嚥下障害の対応に「食支援」という用語が使われるようになってきた.緩和ケアにおける食支援の目的はQOLの維持である.
▪認知症終末期の嚥下障害は死が近いことの徴候であり,不適切な経口摂取は患者を苦しめることになるため,食支援のスキルが必要である.
▪口腔管理の目的は ① 誤嚥性肺炎の予防,② 不快症状の緩和,③ 食べられる口づくり,の三つであり,時に歯科との連携が必要になる.
▪患者がコンフォートケアを受けるために,医療従事者や介護者は食支援と口腔管理の教育を受ける必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021