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スギ花粉症の舌下免疫療法
大久保 公裕
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1日本医科大学 大学院医学研究科頭頸部感覚器科学分野
キーワード:
プラセボ
,
投薬計画
,
二重盲検法
,
鼻炎-アレルギー性多年性
,
EBM
,
花粉症
,
ランダム化比較試験
,
スギ属
,
舌下免疫療法
,
Allergen Cry j I
,
標準化スギ花粉エキス
Keyword:
Double-Blind Method
,
Drug Administration Schedule
,
Rhinitis, Allergic, Seasonal
,
Placebos
,
Rhinitis, Allergic, Perennial
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Cryptomeria
,
Sublingual Immunotherapy
,
Cry J I Protein, Cryptomeria Japonica
pp.240-243
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2017167887
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アレルギー疾患の中でもアレルギー性鼻炎は典型的Ⅰ型アレルギー疾患なので,抗原特異性が発症の条件となる.このため抗原特性をもつ根治的治療と認識されているのはアレルゲン免疫療法のみで,アレルギーの感作にかかわる誘導相に治療効果が作用する.皮下免疫療法(SCIT)は1911年にNoon LがLancetにイネ科花粉症に対し初めて報告し,多くの二重盲検比較試験でも臨床効果が確立されている1).しかし残念ながら,わが国ではアナフィラキシーなどの副作用の面からアレルギー性鼻炎に対しSCITは限られた施設だけで行われているのが現状であり,欧米よりも普及していない.一般的にこの免疫療法を広めるために,現在,より安全な新しい舌下免疫療法が注目を集めている.(「はじめに」より)
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