特集 いま知っておきたい! 内科最新トピックス
第1章 呼吸器
気管支喘息に対する分子標的治療薬はどう使い分けるか
寺田 純子
1
,
放生 雅章
1
1国立国際医療研究センター病院呼吸器内科
キーワード:
omalizumab
,
mepolizumab
,
benralizumab
,
dupilumab
Keyword:
omalizumab
,
mepolizumab
,
benralizumab
,
dupilumab
pp.388-390
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_388
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
・気管支喘息治療における分子標的治療薬は,重症患者に対する治療選択肢の一つである.
・現在,本邦では,既存治療によって喘息症状をコントロールできない難治の気管支喘息患者に対して4種類の分子標的治療薬が薬事承認されている.
・個々の患者の喘息の病態を考慮して使い分けており,アトピー型喘息にはomalizumab,好酸球性喘息にはmepolizumabまたはbenralizumab,2型炎症にはdupilumabを使用し,投与頻度や合併症も考慮して薬剤を選択する.
・分子標的治療薬を投与しても効果が得られない場合もあるため,効果が認められれば継続し,効果が認められない場合には漫然と投与を継続しないよう注意する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020