連載 在宅で必要なクスリの知識と服薬のコツ・14
気管支喘息治療薬
藤澤 節子
1
1ひまわり薬局
pp.438-441
発行日 2003年5月1日
Published Date 2003/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688100682
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
息ができないのは,苦しいことです
在宅にうかがうと,喘息に罹患している患者さんにしばしば出会います。喘息の発作は,夜間や早朝に起こることが多く,独居老人や,老人2人世帯の高齢者は,喘息がきちんとコントロールされていないと,不安な日々を送ることになります。夜中に息ができない,息が苦しいなどの発作に見舞われ,救急車で運ばれた経験をもつ高齢者は無意識に薬を多く使いすぎる傾向にあります。喘息の発作によって,喘息死することもありますので,喘息をコントロールするための薬の作用をよく理解していただき,他職種と連携をとりながら,患者さんが健康な人と変わらない生活が送れるように手助けして下さい。喘息の病因はアレルゲン,感染,運動,薬物(アスピリン)などが考えられますが,患者さんの環境整備も大切なことです。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.