特集 腎臓と他臓器連関を考える―CKDにおける包括的治療戦略を目指して
臓器連関の実態
肺腎連関
前田 明倫
1
,
土井 研人
1
1東京大学医学部附属病院救急科
キーワード:
肺腎連関
,
急性腎障害
,
急性呼吸不全
,
急性呼吸窮迫症候群
Keyword:
肺腎連関
,
急性腎障害
,
急性呼吸不全
,
急性呼吸窮迫症候群
pp.201-204
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika126_201
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Summary
▪急性期・慢性期において肺と腎臓は相互に関連することが知られている.
▪急性期では,とくに人工呼吸管理と急性腎障害が相互に関係することが知られている.
▪対応としては肺保護換気を行うこと,Kidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)ガイドラインを遵守すること,そして早期発見・治療が肝要と考えられている.
▪慢性期としては,低酸素血症および高二酸化炭素血症の持続が慢性腎臓病の発症・進展に関連し得ると考えられている.
▪慢性腎臓病患者,とくに透析患者では肺高血圧症の合併が多いことが知られている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020