連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんのがんと共にたたかうために~
第20回 がんと非がん疾患の関係性とマネジメント:がんと肥満症
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.481-487
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_481
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肥満は糖尿病,高血圧症,脂質異常症などの生活習慣病を引き起こす危険因子であり,内科診療では生活習慣への介入がとても重要です.内臓脂肪型肥満を特徴とする「メタボリックシンドローム(メタボ)」という言葉は一般にも広く知られるようになり,特定健診・特定保健指導でもその予防と改善が重要な目的とされています.最近では,肥満ががんの発生およびがんによる死亡リスクを上昇させる可能性も指摘されており,海外を中心にがん患者さんへの肥満対策が注目されるようになりました.
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