連載 プライマリーケア医のがんの診かた ~かかりつけ患者さんのがんと共にたたかうために~
第21回 がんと非がん疾患の関係性とマネジメント:がんとbone health
公平 誠
1
1公平病院腫瘍内科
pp.1273-1278
発行日 2020年5月1日
Published Date 2020/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_1273
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がん患者さんの「bone health」という言葉のなかには,骨転移や骨粗鬆症,骨折などを含みます.がんと骨との関係というと,まず骨転移が思い浮かぶでしょう.がんが骨転移をきたすと病的骨折や高カルシウム血症の原因となります.一方,非がん疾患における骨の病気としては骨粗鬆症が第一にあげられるかと思います.実は,がん患者さんやがんサバイバーの方は骨粗鬆症の発生や増悪リスクを有していることが多く,知らないうちに骨の健康を損なっていることがあります.今回は「がんとbone health」として非がん疾患である骨粗鬆症を中心に説明していきます.
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