特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
臓器障害を合併する高血圧
脳血管障害合併高血圧
木村 俊介
1
,
古賀 政利
1
1国立循環器病研究センター脳血管内科
キーワード:
脳卒中
,
二次予防
,
血圧管理
Keyword:
脳卒中
,
二次予防
,
血圧管理
pp.211-214
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_211
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Summary
▪高血圧は脳出血と脳梗塞に共通する最大の危険因子であり,高血圧治療は脳卒中二次予防にきわめて有効である.
▪血栓溶解療法や血栓回収療法を予定する患者では治療中~治療後24時間以内は180/105mmHg未満とすることが推奨されているが,至適収縮期血圧の下限は明らかではない.
▪脳出血急性期では,収縮期血圧140/90mmHg未満を目標とした積極降圧療法の安全性と有効性が確立されつつある.
▪脳梗塞慢性期の血圧管理は近年厳格化しており,頸部または頭蓋内主幹動脈狭窄を有する患者または未評価例を除いて降圧目標を130/80mmHg未満としている.
© Nankodo Co., Ltd., 2020