特集 高血圧診療Update―「高血圧治療ガイドライン2019」で何が変わるのか?
Overview
高血圧の疫学Update
辰巳 友佳子
1
,
大久保 孝義
1
1帝京大学医学部衛生学公衆衛生学講座
キーワード:
有病率
,
治療率
,
管理率
,
循環器病リスク
Keyword:
有病率
,
治療率
,
管理率
,
循環器病リスク
pp.183-188
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika125_183
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪高血圧有病率は,女性では経年的に低下しており,男性でも30歳代~40歳代では低下しているものの50歳代以降では横ばいである.
▪高血圧治療率は男女とも経年的に上昇しているが,若年ほど低く,40歳代では20%程度である.
▪高血圧管理率は男女とも経年的に上昇しており,一定した年代差はみられないが,50%程度に留まっている.
▪血圧上昇に伴う脳心血管病死亡リスクは若年者ほど高く,40~64歳では正常血圧を基準としてⅠ度高血圧では約3倍,Ⅱ度高血圧では約5倍,Ⅲ度高血圧では8倍以上である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020