特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
腎機能が病態・治療に関係する疾患
〈糖尿病・内分泌疾患〉
原発性副甲状腺機能亢進症・副甲状腺機能低下症
間中 勝則
1
,
槙田 紀子
1
1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科
キーワード:
副甲状腺ホルモン
,
高Ca血症
,
低Ca血症
,
高Ca尿症
Keyword:
副甲状腺ホルモン
,
高Ca血症
,
低Ca血症
,
高Ca尿症
pp.710-715
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229531
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Point
◎腎臓はカルシウム・リン代謝において最も重要な臓器の1つである.
◎副甲状腺機能亢進症の診断で,原発性か二次性かは腎機能障害を合併している場合には特に鑑別に注意が必要となる.
◎無症候性原発性副甲状腺機能亢進症の手術適応では,腎機能低下が重要な項目の1つであるが,腎機能障害の進行防止のエビデンスは明確でなく,骨折リスクの低下の観点が大きい.
◎副甲状腺機能低下症では治療において,低カルシウム血症の症状を改善するとともに腎石灰化や尿路結石を回避することも重要である.
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