特集 内科医に求められる他科の知識―専門家が伝えるDo/Don’t
第8章 整形外科
TOPICS
脊椎内視鏡の進歩
岡田 英次朗
1
,
松本 守雄
1
1慶應義塾大学整形外科
pp.1969-1970
発行日 2019年9月1日
Published Date 2019/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika124_1969
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腰椎椎間板ヘルニア摘出術
脊椎内視鏡手術は1990年代より腹腔鏡および胸腔鏡を応用した報告がみられたが,一般的に広まったのは1997年にFoleyとSmith1)が開発した内視鏡下ヘルニア摘出術(microendoscopic discectomy:MED)(表1)が報告されて以降である.彼らは腰椎後方から筋間にチューブ状のレトラクターを挿入することで良好な視野を確保し,ヘルニアを摘出する術式を報告した.本術式は神経根を圧迫するヘルニア塊を術者が視認できること,基本的な操作がそれまで広く普及していたLove法と変わらないことから,1998年にわが国に導入されて以来,全国に普及した2).
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