特集 輸血2018―限りある資源を安全に,有効に活用するために
さまざまな血液製剤とその適応
赤血球濃厚液
瀧浪 將典
1
Masanori TAKINAMI
1
1東京慈恵会医科大学附属病院集中治療部
キーワード:
赤血球液
,
洗浄赤血球液
,
合成血液
,
解凍赤血球液
Keyword:
赤血球液
,
洗浄赤血球液
,
合成血液
,
解凍赤血球液
pp.729-733
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_729
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Summary
▪赤血球製剤は,赤血球液,洗浄赤血球液,合成血液および解凍赤血球液の4種類が供給されており,それぞれに放射線照射されたものも用意されている.
▪2018年3月に厚生労働省医薬・生活衛生局より「血液製剤の使用指針」の最新改訂が行われ,病態別に赤血球製剤使用のトリガー値と推奨事項がまとめられている.
▪一般的に,周術期はHbを7~8g/dLとすることが強く推奨されており,冠動脈疾患などの心疾患あるいは肺機能障害や脳循環障害のある場合は10g/dL程度に維持する.
▪成人の輸血速度は,通常,最初の10~15分間は1mL/分程度で開始し,その後は5mL/分程度で行い,患者の様子を適宜観察すること.
© Nankodo Co., Ltd., 2018