特集 もっとうまくいく! 病診連携の「伝え方」―わかりやすく伝えるための診療情報提供書作成のコツ
第Ⅱ章 <診療科別>コンサルトのポイント
A.総合診療科へコンサルト
3.体重減少
鈴木 清澄
1
1日本大学医学部総合診療学分野
pp.469-471
発行日 2018年9月1日
Published Date 2018/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_469
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本症例は,6ヵ月間で5%以上の体重減少を認め,「食欲不振を伴う意図しない体重減少」と判断できる.随伴症状として強い全身倦怠感を認め,身体所見では,舌,手指を中心に色素沈着を認めた.紹介先の血液検査では,電解質異常,副腎皮質刺激ホルモン(adrenocorticotropic hormone:ACTH)高値,コルチゾール低値を認め,全身CTでは,石灰化を伴う両側の副腎腫大を認めた.迅速ACTH負荷試験を施行し,最終的に結核性Addison病と診断した.抗結核薬およびヒドロコルチゾンの内服によって症状の改善を認めた.
© Nankodo Co., Ltd., 2018