特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
座談会
今後の循環器低侵襲治療はどこへ向かうのか?
坂倉 建一
1
,
谷脇 正哲
2
,
中野 将孝
3
,
土肥 智貴
4
Kenichi SAKAKURA
1
,
Masanori TANIWAKI
2
,
Masataka NAKANO
3
,
Tomotaka DOHI
4
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
2所沢ハートセンター循環器内科
3東海大学医学部循環器内科
4順天堂大学医学部循環器内科
pp.327-335
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_327
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坂倉 治療の低侵襲化というのが,大きな流れですけれども,とくに循環器はきわめて進んでいるのではないでしょうか.たとえばTAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)を代表とする,今までは開胸+全身麻酔しかできなかったAVR(大動脈弁置換術)が,局所麻酔+カテーテルで治療できるということで,大きなブレークスルーを迎えていると思います.
一方で,これまでは「高齢なので手術は無理」とリミテーションがかかっているところがあったと思うのですけれども,今は逆に「高齢だからTAVI」という形で,リミテーションがないような状況になりつつあり,医療財政に与えるインパクトもかなり大きくなってきていると思います.
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