特集 変貌する感染症
【ミニレクチャー】
感染症に関する法律はどこに向かうのか
三宅 智
1
1厚生労働省健康局結核感染症課
キーワード:
鳥インフルエンザ(H5N1)
,
新型インフルエンザ
,
感染症法
,
検疫法
,
新型インフルエンザ対策行動計画
Keyword:
鳥インフルエンザ(H5N1)
,
新型インフルエンザ
,
感染症法
,
検疫法
,
新型インフルエンザ対策行動計画
pp.581-583
発行日 2008年7月15日
Published Date 2008/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101462
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感染症に関する法律改正の趣旨
近年,東南アジアを中心に鳥インフルエンザ(H5N1)がトリからヒトに感染する事例が増加してきている(2003年以降2008年4月30日現在でWHOに報告された感染者382例,うち241人死亡).この鳥インフルエンザ(H5N1)がヒトからヒトへ感染する形に変異し,新型インフルエンザ(J1,J2)として世界的に大流行することが危惧されている.こうした状況をふまえ,新型インフルエンザが発生した場合の被害を最小限に食い止めるために,発生前後に必要な対策を迅速かつ確実に実施するための法整備が求められたことから,政府は感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律及び検疫法の一部を改正する法律案を第169回国会に提出し,同国会において修正のうえ可決成立され,2008年5月2日に公布,10日後の5月12日に施行されたところである.
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