Book Review
研修医・若手Dr. にエキスパートが伝授する 循環器診療のロジック
山下 武志
1
1公益財団法人心臓血管研究所 所長
pp.316-316
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_316
- 販売していません
- 文献概要
東京大学循環器内科といえば…,その昔,在籍していた医局だ.そのころ,自由闊達な雰囲気のなか,各自がそれぞれの得手や興味で循環器診療・研究を行っていた.ちょうど総合内科から内科縦割り制度への移行という課題もあり,研究室は細分化,尖りがちだった.噂によれば,「心電図P波」の専門家もいたという….もちろん,そんなことはあり得ないのだが,当時の医局がもつ,ある雰囲気を言い当てていたのだろう.
そして,今や,その循環器内科スタッフが1つのプロジェクトに参集して,循環器専門医をめざす若手医師を対象としたテキストを出版したという.医局OBとしては,「昔ならあり得ないだろう」という構図なのだが,はたしてどのようなテキストなのか,興味深く読んでみることにした.
© Nankodo Co., Ltd., 2018