特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
末梢および大血管疾患への低侵襲治療の発展
頸動脈狭窄に対するステント治療
柴田 益成
1
Masunari SHIBATA
1
1伊勢赤十字病院脳卒中センター脳血管内治療科
キーワード:
頸動脈ステント留置術
,
遠位塞栓防止
,
プラークイメージング
,
テーラーメード手技
Keyword:
頸動脈ステント留置術
,
遠位塞栓防止
,
プラークイメージング
,
テーラーメード手技
pp.293-296
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_293
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Summary
▪頸動脈ステント留置術(CAS)は,外科的治療である内膜剝離術(CEA)の非侵襲的代替治療として発展してきた.
▪CASの最大の問題は術中の塞栓性合併症であったが,さまざまな遠位塞栓防止法とデバイスが開発され,プラーク診断に基づくテーラーメイド手技により周術期リスクは低減している.
▪CASの術後の遅発性塞栓性合併症を防止するため,ステント構造改変の試みが現在進行中である.
▪今後CASは,CEAとの比較ではなく,進化する内科的薬物療法との関係で語られなければならないだろう.
© Nankodo Co., Ltd., 2018