今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
末梢動脈疾患
頸動脈の肥厚・狭窄
中野 博司
1
,
清野 精彦
2
1日本医科大学老人科
2日本医科大学第1内科
pp.863-865
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906803
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ポイント
●粥状硬化の病理は,マクロファージ泡沫化,脂肪斑,preatheroma, atheroma, fibroatheroma, complicated lesionの6型に分けられる.
●Carotid bruit聴取症例の80〜90%に頸動脈狭窄がある.
●内膜・中膜複合体厚(IMT)は動脈硬化の指標として有用である.
●IMT>1.5mmを壁肥厚と判断する.
●IMT>1.5mmで急性心筋梗塞,脳血管障害のリスクが倍増する.
●高コレステロール血症の改善とともにIMTは減少し,心血管事故も低下する.
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