特集 ここまできた循環器領域の低侵襲治療
広がる選択肢:以前は手術しか選択肢がなかったが,現在は…
大動脈弁狭窄症:TAVIとその適応
谷口 陽介
1
Yousuke TANIGUCHI
1
1自治医科大学附属さいたま医療センター循環器内科
キーワード:
大動脈弁狭窄症(AS)
,
経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
,
TAVIの適応
,
ハートチーム
,
虚弱(frailty)
Keyword:
大動脈弁狭窄症(AS)
,
経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)
,
TAVIの適応
,
ハートチーム
,
虚弱(frailty)
pp.251-254
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_251
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Summary
▪TAVIの適応には,① 非解剖学的な適応,② 解剖学的な適応,③ 患者背景の適応がある.
▪非解剖学的な適応は,主に大動脈弁狭窄症の重症度や症状の有無で判断される.
▪解剖学的な適応は,大動脈弁やその周囲組織のサイズ,アプローチ部位の性状などから総合的に判断される.
▪患者背景の適応は,年齢や虚弱(frailty)などから判断される.
▪TAVIは上記適応を満たしたうえで,最終的に患者の希望,家族の希望,ハートチームの方針が一致することで決定する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018