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冠動脈CTが有用であった左冠動脈回旋枝の起始異常と多発性の冠動脈瘤,狭窄を合併した1例
大内 光
1
,
加藤 崇洋
1
,
山田 雄一郎
2
,
本田 淳
2
,
春田 昭二
2
1東京女子医科大学八千代医療センター画像検査室
2東京女子医科大学八千代医療センター循環器内科
pp.866-866
発行日 2018年10月1日
Published Date 2018/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika122_866
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症 例 59歳 男性.
保存的治療を行った陳旧性心筋梗塞の既往があり,消化器疾患治療前の評価目的で冠動脈CTを行った.左右冠動脈ともに多発性の石灰化を伴う冠動脈瘤,狭窄を認め,とくに前下行枝は中部で高度に狭窄していた.左冠動脈回旋枝は右冠動脈と共通幹を形成して右冠動脈洞から起始し,無冠洞の背側をまわり,本来の左室後側壁に灌流する走行異常を認めた(図1).冠動脈造影でも同様の所見が得られた(図2).待機的な血行再建が検討された.
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