Japanese
English
経験と考察
難治性足底腱膜炎に対する超音波ガイド下足底腱膜部分切離術の術後成績
Ultrasound-guided partial plantar fascial release for intractable plantar fasciitis
新井 規暁
1
,
笹原 潤
2
,
安井 洋一
2
,
三木 慎也
2
,
河野 博隆
2
,
宮本 亘
2
N. Arai
1
,
J. Sasahara
2
,
Y. Yasui
2
,
S. Miki
2
,
H. Kawano
2
,
W. Miyamoto
2
1上尾中央総合病院整形外科
2帝京大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Ageo Central General Hospital, Ageo
キーワード:
ultrasound
,
plantar fasciitis
,
surgery
,
less invasive
Keyword:
ultrasound
,
plantar fasciitis
,
surgery
,
less invasive
pp.115-118
発行日 2019年2月1日
Published Date 2019/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_115
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は じ め に
足底腱膜炎は足部における代表的な筋腱付着部損傷であり,その病態は繰り返される微小外傷により生じる足底腱膜付着部の変性である1,2).成人以降のすべての年代において発症するが,特に中年に多い傾向にあり,ランニングなどのスポーツ活動がその発症に関与している1,2).
足底腱膜炎の症例のほとんどは,一定期間の適切な保存的治療により軽快するが,その一方で少数ではあるが保存的治療に抵抗する難治例が存在する.これらの難治例に対しては,従来から直視下での足底腱膜部分切離術が行われてきたが3),最近ではより低侵襲な鏡視下での手技が開発されその術後成績が報告されている4~8).当科においても鏡視下手術を取り入れて行っていたが,2016年以降はさらに低侵襲な手技である超音波ガイド下足底腱膜部分切離術を行っている.当科で行った超音波ガイド下足底腱膜部分切離術の術後成績を検討し,preliminary reportとして報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019