特集 高齢者医療ハンドブック―高齢者医療におけるダイバーシティへの対応
第Ⅵ章 高齢者の救急疾患
3.急性心不全
岡田 基
1
Motoi OKADA
1
1旭川医科大学救急医学講座
pp.779-784
発行日 2018年4月1日
Published Date 2018/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_779
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Summary
▪高齢者心不全の半数は左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)である.
▪虚血性心疾患はもとより,呼吸機能・腎機能などの臓器予備能力や代謝・栄養などを総合的に評価し,全身状態を把握する必要がある.
▪治療のためには患者の生活環境や社会的支援に関する情報収集,また,多角的ケアが必須である.
▪高齢者の心不全は根治が望めない進行性かつ致死性の悪性疾患であるため,早期から終末期への配慮も求められる.
© Nankodo Co., Ltd., 2018