Book Review
チャートでわかる糖尿病治療薬処方のトリセツ―未来を護るベストチョイス!
河盛 隆造
1
1順天堂大学名誉教授
pp.1319-1319
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1319
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- 文献概要
福岡大学医学部内分泌・糖尿病内科准教授 野見山 崇先生が執筆した本書を読ませていただいた.野見山先生は,小生の教室に在籍していた頃は,いつも元気な “宴会係” であった.彼の講演を聞かれた先生方は,今もそのような雰囲気を醸し出していることから,そのことを納得してくださるだろう.しかし,福岡大学に赴任し柳瀬敏彦教授のご指導のもとで糖尿病研究室を任されてからは,必死になって,学生に,研修医に,若手医局員に,患者さんにとってよりよい糖尿病診療を実践するように教育している.その努力のなかで,自らが考え付いた患者さんへの説明,研修医への説得などを本書に散りばめている.
糖尿病に関する書籍は,「糖尿病は怖い病気だ」,「治療は食事・運動療法をきちんとしてくれないと治療薬も効果がない」ということをひしひしと強調して伝えるものが多かったのに対し,本書は著者の性格を彷彿とさせ,「楽しく糖尿病と付き合ってもらおう」という内容となっている.
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