特集 咳、痰のみかた
咳と痰の原因を探るための検査
胸部X線検査
宮本 篤
1,2
Atsushi MIYAMOTO
1,2
1虎の門病院呼吸器センター内科
2虎の門病院分院呼吸器科
キーワード:
慢性遷延性咳嗽
,
慢性副鼻腔炎
,
red flag symptom
,
中枢気道狭窄
,
異物誤嚥
Keyword:
慢性遷延性咳嗽
,
慢性副鼻腔炎
,
red flag symptom
,
中枢気道狭窄
,
異物誤嚥
pp.1109-1112
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika121_1109
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Summary
▪急性咳嗽で受診時咳嗽のピークが過ぎていない場合に胸部X線検査を考慮する.
▪慢性遷延性咳嗽には胸部X線検査を実施する.結果が正常であれば,主に咳喘息,後鼻漏,胃食道逆流症を鑑別する.さらに,それらが否定的であれば,胸部CTにより軽度の肺線維症,気管支拡張症などが判明することがある.
▪胸部X線検査は肺野だけでなく中枢気道の狭窄がないか念入りに読影する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018