特集 内科医と睡眠障害―睡眠障害の診断と治療をプライマリ・ケアに
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の治療 ②:口腔装置の併用
河野 正己
1
Masaki KOHNO
1
1日本歯科大学新潟病院睡眠歯科センター
キーワード:
口腔装置
,
歯科医師との連携
,
健康保険上のルール
,
OA/CPAP併用療法
Keyword:
口腔装置
,
歯科医師との連携
,
健康保険上のルール
,
OA/CPAP併用療法
pp.1129-1132
発行日 2017年11月1日
Published Date 2017/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1129
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Summary
▪情報化で多様性が好まれるようになり,口腔装置治療(OA)を望む患者が増えている.
▪健康保険が適用されるモノブロック型OAと複雑な構造のバイブロック型OAがある.
▪顔面軸角(Fx)は閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のリスクファクターである.
▪下顎の開閉口量と前方移動量はFxという1つの指標によって評価できる.
▪OSASの診断には,病因診断,病態診断,適応診断が必要である.
▪OAに健康保険を適用するには医師が適応診断を行うという運用上のルールがある.
▪OAの適応は無呼吸低呼吸指数(AHI)ではなくて上気道開存維持圧(90%圧)で決める.
▪併用療法は ① CPAPを継続し,② CPAPの心抑制を防ぎ,③ OAで代替する手段となる.
© Nankodo Co., Ltd., 2017