1枚のシェーマ
自己大腿筋膜による横隔膜の再建
鈴木 一也
1
,
山下 貴司
1
,
朝井 克之
1
1浜松医療センター呼吸器外科
pp.606
発行日 2022年8月1日
Published Date 2022/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_606
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22年間にわたり計8回の手術(胸膜面に再発を繰り返す)を行った孤立性線維性腫瘍の症例で,6回目の手術である.以前の手術で左横隔膜の一部を合併切除し,左大腿筋膜による再建後であった.横隔膜と筋膜縫合部の線維が疎な部分から胸腔内の再発腫瘍が腹腔内に進展して,脾臓と胃大彎側大網に癒着しており,横隔膜,脾臓,大網,左肺下葉の一部を一塊に切除し(図1),右大腿筋膜で横隔膜を再建した(図2).
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