1枚のシェーマ
冠状動脈バイパス術との併用で自己骨髄細胞を注入した1例
濱野 公一
1
1山口大学器官病態外科
pp.422
発行日 2022年6月1日
Published Date 2022/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_422
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1999年に世界ではじめて冠状動脈バイパス術(CABG)との併用で,バイパスができない冠状動脈の領域に自己骨髄細胞を心筋内へ注入し,その後11例に本治療法を施行した.70%の症例で,骨髄細胞を注入した領域の血流が増加した.明らかな副作用は認められず,有効な新しい治療法として報告した1).しかし,冠状動脈の性状が悪いなどの理由でバイパスができず,本治療法が必要な症例は限られており,広まることはなかった.本大学で研究から臨床まで発展させたオリジナルな治療法である.
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