胸部外科医の散歩道
ポストコロナ時代に想いをはせる
貞弘 光章
1
1山形大学外科学第二講座
pp.594
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_594
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- 文献概要
新型コロナウイルス感染症が全世界的に蔓延しており,生活,経済そして医療現場に大きな影響を及ぼしている.日本におけるコロナウイルス感染症の流行状況は,2020年1月16日,中国武漢への渡航歴のある中国籍の男性が国内初の感染者として報告された.その後,クルーズ船への対応に世界からの注目を集めながらも,3月21日には国内感染者数が1,000人を超え,3月24日に国際オリンピック委員会(IOC)と東京2020組織委員会が東京2020大会の延期を発表した.4月3日には国内感染者が3,000人を超え,4月7日に埼玉県,千葉県,東京都,神奈川県,大阪府,兵庫県,福岡県の7都府県に対し緊急事態宣言が発令され,その9日後の4月16日には全都道府県に対し緊急事態宣言が発令された.5月3日,国内感染者が15,000人を超えた.5月4日,安倍首相が緊急事態宣言の5月31日までの延長を発表したが,感染者数の減少が明らかとなり医療側対応の余裕が確認されたことから,5月14日には東京など特定8都道府県を除いた39県で緊急事態宣言を解除している.
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