特集 肺縦隔の胸腔鏡・ロボット支援手術の進歩
特集「肺縦隔の胸腔鏡・ロボット支援手術の進歩」によせて
近藤 丘
1
1東北医科薬科大学病院
pp.243
発行日 2020年4月1日
Published Date 2020/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu73_243
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多くの外科関連領域で手術支援ロボットの導入が急速に進められており,実績を積み重ねたものから次々と保険診療の適用になっている現状がある.これを推進する大きな要因として,画像診断機器の性能向上によってより早期段階での病変の探知が可能となっていることがあげられる.現在普及している手術支援ロボットは限られたものであるが,これを使った手術の普及が後発機器の開発に大きな促進力となるのは疑いのないことであり,新たな機器の開発はさらなるロボット支援手術の適応拡大につながるという正の連鎖が生まれつつあるのではないかと思う.呼吸器外科領域においてもこのような動きに遅れることなく,テクノロジーの進歩を患者へ還元するべく力を注がなくてはならないであろう.
© Nankodo Co., Ltd., 2020