特集 がん薬物療法の看護 ~“意思決定につなぐ力”で実践!~
頭頸部がん(扁平上皮がん)の薬物療法における意思決定を支える看護 ~切除可能局所進行頭頸部がん導入化学療法(PCE療法)を例に~
田中 圭
1
Kei TANAKA
1
1国立病院機構長崎医療センター医療相談支援センター/がん看護専門看護師
pp.39-42
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_39
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疾患,治療,レジメンに関する基本知識
頭頸部がんとは,顔面から頸部に発生するがんの総称である(脳・脊髄・目は含まない).発生部位には鼻,口,喉頭,咽頭,耳,顎などの器官が密集しており,それらの機能にさまざまな障害が生じる.頭頸部がんに対しての薬物療法は大きく以下の3つに分けられる.①切除可能な局所進行頭頸部がんに対して非外科的に機能温存を目指す場合,②切除不能な局所進行頭頸部がんに対して非外科的に根治を目指す場合,③転移・再発頭頸部がんに対して局所治療の適応がなく症状緩和・延命を目指す場合である1).頭頸部がん治療においては,頭頸部領域の病勢の制御が生存や生活の質(quality of life:QOL)に大きく影響する.全身療法であるがん薬物療法の有効性に対する期待は,ほかのがん種に比べると遠隔転移病変よりも局所病変に重きを置く考えかたとなる2).今回は①を目的とした導入化学療法であるPCE療法について述べたい.

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