特集 がん薬物療法の看護 ~“意思決定につなぐ力”で実践!~
大腸がんの薬物療法における意思決定を支える看護② 手術不能な進行再発大腸がんにおける薬物療法 ~stage Ⅳ 大腸がん FOLFOX+EGFR阻害薬(パニツムマブ)療法を例に~
畠山 明子
1
Akiko HATAKEYAMA
1
1地域医療機能推進機構大阪病院/がん看護専門看護師
pp.21-25
発行日 2026年1月1日
Published Date 2026/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_21
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疾患,治療,レジメンに関する基本知識
レジメンの概要と治療目標
大腸がんのstage Ⅳは肝臓,肺への転移,腹膜播種が認められる状態で,手術切除による治癒は望めないため,薬物療法が主となる.治療目標は生存期間の延長,生活の質(quality of life:QOL)を維持した生活を送ることであるが,近年の薬物療法の進歩により生存期間中央値(median survival time:MST)は30ヵ月を超えている1-3).薬物療法を実施しない場合のMSTは8ヵ月と報告4)されており,全身状態が許されるのであれば薬物療法が実施されることが多い.薬物療法は,原発部位やがん遺伝子情報で個別化されており,看護師は治療レジメンがどのような理由で選択されるかを理解し,治療中の症状や副作用をケアし続けることが重要である.そして,患者が「治療のメリットとデメリット」を考えQOLとのバランスのなかで意思決定することを支援する必要がある.

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