特集 通号200号記念特集! 2026年の現在地と未来図 ~“進化”し“深化”するがん看護~
第1章:がん看護の現在地 ~見えているようで見えていないもの~
多職種連携の深化と課題
風間 郁子
1
Ikuko KAZAMA
1
1WyL株式会社,ウィル訪問看護ステーション江戸川/がん看護専門看護師
pp.138-140
発行日 2026年3月1日
Published Date 2026/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango31_138
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はじめに:このテーマの“現在地”とは
近年,がん医療において,チーム医療は当たり前に提供されるものとなった.チーム医療に期待される効果は,①医療・生活の質(quality of life:QOL)の向上,②医療の効率性による医療従事者の負担の軽減,③医療の標準化・組織化を通じた医療安全の向上などである1).
がん医学の進歩やがん医療の専門分化と多様化,患者のより質の高く安心・安全な医療のニーズを背景に,さまざまな専門性をもった多職種が連携し協働して患者のケアにあたるチーム医療は不可欠である.看護師はチーム医療のなかで,単なる診療の補助でなく,患者のQOLを向上させるための専門職としてその役割を果たし,高度な看護教育を通してその専門性を発展させている.さらに医師不足などを背景としたタスクシフトの波のなかで,看護師による特定行為など,新たな役割拡大を図っている.
看護師の専門性もますます多様化するなかで,改めてチーム医療における看護師の多職種連携の深化の過程を振り返り,今後のさらなる発展につなげるための課題について考えたい.

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