特集2 いま知っておきたい! がん薬物療法5 ~くすりを知ればケアもよくなる~
オニバイド®療法
-イリノテカン塩酸塩水和物(イリノテカン塩酸塩水和物・リポソーム製剤)療法
野村 久祥
1
,
新田 理恵
2
Hisanaga NOMURA
1
,
Rie NITTA
2
1国立がん研究センター東病院データサイエンス部,薬剤部
2杏林大学医学部付属病院化学療法病棟・外来治療センター/がん化学療法看護認定看護師
pp.38-40
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_38
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
薬剤情報
・薬効分類:イリノテカン;トポメラーゼⅠ阻害薬 ・溶解液:オニバイド®;本剤を採取し,500 mLの生理食塩水または5%ブドウ糖注射液で希釈し投与する.調整後はすみやかに投与.やむをえず保存する場合は,室温遮光にて6時間以内.凍結させない2~8℃で保存する場合は24時間以内に投与. ・適応:がん化学療法後に増悪した治癒切除不能膵がん ・用法・用量:オニバイド®70 mg/m2 Day 1 レボホリナート200 mg/m2 フルオロウラシル2,400 mg/m2 46時間 ・血管外漏出分類:炎症性抗がん薬
主な副作用
悪心・嘔吐:中等度催吐リスク,脱毛あり
© Nankodo Co., Ltd., 2022