特集 明日から使える免疫関連有害事象マネジメント ~免疫チェックポイント阻害薬の看護ケア~
第Ⅲ章 免疫関連有害事象マネジメント ~事例で学ぶ気づきのポイントとケアの実際~
【事例】 筋炎・横紋筋融解症
髙橋 克之
1
1大阪市立大学医学部附属病院薬剤部
pp.192-195
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_192
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事例紹介
事例 70歳代,男性,非小細胞肺がん
合併症と既往歴
脂質異常症
現在の状況
再発非小細胞肺がんの4次治療として,キイトルーダ®(ペムブロリズマブ)療法が導入された.入院下で初回投与後,明らかな有害反応は認めず,1コース目day 7に退院となった.1コース目day 17に全身倦怠感および頸部,大腿部の筋肉痛を自覚.day 18に患者本人より上記症状出現の電話連絡があり,緊急受診を指示.筋肉痛の持続,筋力低下を認め,血液検査の結果,緊急入院となった.
検査結果
Day 18の血液検査結果:WBC 8,300/μL, CRP 2.74 mg/dL,Cr 0.77 mg/dL, AST (GOT) 351 U/L, ALT (GPT) 90 U/L, CPK 15,685 U/L, LDH 1,098 U/L, ALD 116.7 IU/L,心筋トロポニンT 0.064 ng/mL,血中ミオグロビン 8,269 ng/mL,尿中ミオグロビン 101,000 ng/mL
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