リレーエッセイ こちら“がん看護CNS”奮闘中! ~CNSの役割を言語化する~【2】
実践に焦点をあてて
メンバー個々の悩みから生まれた新病棟設立のビジョン
津村 明美
1
Akemi TSUMURA
1
1静岡県立静岡がんセンター看護部/がん看護専門看護師
pp.256-257
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_256
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自己紹介
私は,2011年にがん看護専門看護師の資格を取得し,現在は,静岡県立静岡がんセンターの「AYA世代病棟」で働いています.写真は病棟に掲示してあるスタッフ紹介用写真です.がん闘病中のこどもたちが撮影してくれました.
当院では,2015年に日本初の「AYA世代病棟」を開設しました.「AYA世代病棟」では,小児からAYA世代まで,あるいはAYA世代から成人までの治療やケアを継続的に行うことが可能な体制をとっています.AYA世代に必要な医療ニーズを拾いあげ,「AYA世代のあるべき診療やケア」を提供することを目標に,多職種と協働し,最適な治療やケアおよび社会復帰にいたるまでの支援に努めています.
昨年より,未成年の子どもを抱えて闘病するがん患者・家族の支援として小児科家族支援チームという多職種チームとリンクナース制度を立ち上げました.現在は,小児科家族支援チームとして発足した多職種チームをAYAサポートチームとして役割を拡大し,「AYA世代病棟」を利用しない患者・家族にもケアを提供するためにも取り組んでいます.
© Nankodo Co., Ltd., 2020