特集 がん患者の創傷・皮膚障害 ~ケアの基本と実践~
【創傷・皮膚障害の基本】
がん患者の「創傷・皮膚障害」への「創傷・スキンケア」の展開
青木 和惠
Kazue AOKI
pp.719-723
発行日 2019年11月1日
Published Date 2019/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_719
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はじめに
創傷と皮膚障害は別々なものとして検討されることが多いのだが,この2つの病態や発生の状況から,がん患者では創傷と皮膚障害を統合して検討するほうが実践的であろうとの考えにいたった.したがって,これに対応する創傷ケアとスキンケアも別々ではなく統合して検討することがよいと判断した.
創傷は皮膚の中にあり,創傷の隣には常に皮膚が存在する.本特集は,当然ではあるがこれまであまり着目されなかったこの視点を支柱のひとつとして,がん患者の「創傷・皮膚障害」への「創傷・スキンケア」の展開を解説するものである.本稿ではその基本を述べる.
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