Japanese
English
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
2002年9月,フィラデルフィアの地に9年ぶりに足を踏み入れました。筆者は1985年から1987年にかけての2年余りを,ペンシルベニア大学フィラデルフィア小児病院脳神経外科およびウィスター研究所に籍をおいて当地で基礎研究を主体とした仕事をしていました。そして,留学終了後もことある毎にこの地に訪問を繰り返していたのですが,ここ暫くは足が遠のいていました。しかし,この度フィラデルフィアで2002年の第52回米国CNS(Congress of Neurological Surgeons)が開催されることを知り,万難を排して発表参加することにしたわけです。
フィラデルフィアは,英国のクェーカー教徒であったウィリアム・ペンが1682年にアメリカ大陸の東海岸にやってきて,地上の理想郷として綿密な都市計画のもとに作り上げた都市で,やがてアメリカ合衆国を生んだ町となり,米国で最初の工業都市に成長しました。したがって,良い意味でも悪い意味でも「米国初」が次々と誕生し,町を歩いていると至る所に米国初の図書館,米国初の郵便局などという建物にお目にかかります。ダウンタウンの中心には,塔の上にウィリアム・ペンの銅像が軽く左膝を曲げるようにして立っている市庁舎があり,そこから四方へ広々とした道路が伸びています。この市庁舎の周辺地域をセンターシティーと呼び,今回学会が開催されたPennsylvania Convention Centerはこの市庁舎のすぐ傍にあります。このConvention Centerは非常に大きな建物なのですが,これのほぼ全館を用いて学会が開催されました。また,この学会場はPhiladelphia Mariott Hotelと渡り廊下で直結していて,同ホテルに宿泊できれば極めて快適な学会参加が可能となるように設営されていました(筆者は幸いこの恩恵にあずかることができました)。
Copyright © 2003, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.