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付帯7 遺族からみた研究プライオリティに関する研究
坂下 明大
Akihiro SAKASHITA:神戸大学医学部附属病院腫瘍センター/緩和支持治療科
患者にとってもっとも重要な研究課題を設定することは,臨床研究を行ううえでも重要である.遺族からみて重要な研究課題を知ることは,患者や医療者からみた研究課題のプライオリティ(優先順位)を明らかにすることと同じように意義がある.
付帯22 終末期がん患者の家族の心に深く残る体験に関する研究
大園 康文*1,小野 充一*2,木元 道雄*3
*1Yasufumi OOSONO:防衛省 防衛医科大学校医学教育部看護学科地域看護学講座
*2Michikazu ONO:早稲田大学人間科学部
*3Michio KIMOTO:高槻赤十字病院緩和ケア科
患者を喪失した遺族に対し,グリーフケアの対象として緩和ケアが行われているが,発病から亡くなるまでの闘病体験を,遺族の視点から一連の経過として包括的に評価する視点で行われた研究はほとんどない.本稿では,緩和ケア病棟から亡くなられて退院した患者の遺族の,心に深く残るよい体験とよくない体験の意味について検討する.
J-HOPE研究参加施設の調査結果の活用
五十嵐 尚子
Naoko IGARASHI:東北大学大学院医学系研究科保健学専攻緩和ケア看護学分野
J-HOPE研究の目的は,わが国の緩和ケアの質を測定し,質の維持・向上に役立てることである.そこでJ-HOPE研究では,個人が特定できないように匿名化した自由記載の回答を調査結果とともに各施設にフィードバックしている.しかし,フィードバックした調査結果を各施設がどのように臨床に活用しているのかは明らかになっていない.よって,J-HOPE3研究の参加施設を対象にフィードバックした調査結果の活用状況について調査を実施した.
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