Japanese
English
特集 ヘルニアに対する最新の外科治療
II. 鼠径部ヘルニア以外
1.白線ヘルニアの治療戦略
The strategy for an epigastric hernia
田中 穣
1
,
鈴木 翔太
1
,
留奥 賢
1
,
谷川 智美
1
,
市川 健
1
,
奥田 善大
1
,
河埜 道夫
1
,
近藤 昭信
1
,
中島 紳太郎
2
M. Tanaka
1
,
S. Suzuki
1
,
S. Tomeoku
1
,
T. Tanigawa
1
,
K. Ichikawa
1
,
Y. Okuda
1
,
M. Kono
1
,
A. Kondo
1
,
S. Nakajima
2
1済生会松阪総合病院外科
2中島医院
キーワード:
白線ヘルニア
,
鏡視下手術
,
腹直筋離開
,
SCOLA
Keyword:
白線ヘルニア
,
鏡視下手術
,
腹直筋離開
,
SCOLA
pp.1095-1099
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1095
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白線ヘルニアはヘルニア門径が小さく嵌頓率が比較的高いため,診断された時点で手術を検討すべきである.ヘルニア門径1 cm未満では縫合閉鎖かメッシュ修復が,1 cm以上ではメッシュ修復が推奨され,腹直筋離開合併例では縫縮が必要である.SCOLA法はヘルニア内容の処理や腹直筋離開への縫合がしやすく,白線ヘルニアの標準術式になりうる.また本法は術後漿液腫の多さが懸念されていたが,臍や皮下組織と腹直筋前鞘との縫合で解決できる可能性がある.
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