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特集 ヘルニアに対する最新の外科治療
I. 鼠径部ヘルニア関連
1.鼠径部ヘルニア診療の総論―外科医は診療の多様化にどのように対応していくべきか?
Treatment of inguinal hernia and femoral hernia:how to select the best methods from many options
稲葉 毅
1
T. Inaba
1
1東都文京病院外科
キーワード:
鼠径部ヘルニア
,
watchful waiting
,
AYA世代
,
組織縫合法
Keyword:
鼠径部ヘルニア
,
watchful waiting
,
AYA世代
,
組織縫合法
pp.1057-1061
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_1057
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鼠径部ヘルニアの診療法は,診療ガイドラインや施設ごとの標準で決めてしまうことが多いが,実はその選択肢が多様であるのが本疾患の特徴である.たとえば,術前診断に画像を使うか否か,watchful waitingの適応はどう決めるのか,小児手術とされているものをどこまで適応するか,鼠径部切開法か腹腔鏡法か,後壁補強は組織縫合によるかメッシュによるかなどである.外科医は個々の患者の病態に則って,この選択を自ら決めていかねばならない.
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