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特集 肝門部胆管癌の治療戦略update
III. 今後の展開
2.Transplant oncologyに基づく肝門部領域胆管癌に対する肝移植
Liver transplantation for perihilar cholangiocarcinoma under the concept of transplant oncology
日比 泰造
1
T. Hibi
1
1熊本大学小児外科・移植外科
キーワード:
肝門部領域胆管癌
,
肝移植
,
transplant oncology
,
腫瘍学的な根絶可能性
Keyword:
肝門部領域胆管癌
,
肝移植
,
transplant oncology
,
腫瘍学的な根絶可能性
pp.1244-1253
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1244
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肝門部領域胆管癌は完全切除のみが治癒を期待しうる難治癌である.切除困難・不能な患者の成績はきわめて不良で,5年生存率は10%未満にとどまる.米国では肝門部領域胆管癌が通常の移植適応として2009年に承認され,2022年の国際benchmark研究では切除不能な肝門部領域胆管癌患者に対する肝移植は必ず検討すべきとされている.Transplant oncologyの原則に基づくと,腫瘍学的な根絶可能性=oncological eliminabilityを達成すべく肝切除と肝移植は相補的な役割を担うと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023