Japanese
English
特集 一般・消化器外科 最新の術前・術後補助療法
I. 総論
3.補助化学療法中のB型肝炎ウイルスの再活性化とその対策
Management of hepatitis B virus reactivation during adjuvant chemotherapy
由雄 祥代
1
S. Yoshio
1
1国立国際医療研究センター肝炎・免疫研究センター肝疾患研究部/がん研究会有明病院総合内科肝炎外来
キーワード:
キャリア
,
既往感染者
,
免疫低下
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
分子標的治療薬
Keyword:
キャリア
,
既往感染者
,
免疫低下
,
免疫チェックポイント阻害薬
,
分子標的治療薬
pp.1078-1087
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_1078
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
B型肝炎ウイルス(HBV)の再活性化は薬剤の種類によらず,全身の免疫が低下することで発症する.HBVの再増殖が生じた時点で,核酸アナログによりウイルス増殖を抑え,肝炎発症を防止することがHBV再活性化予防の土台となる考え方である.再活性化リスクのあるB型肝炎キャリア(持続感染者)および既往感染者は本邦の癌患者の10%以上を占める.補助化学療法前・中・後に,正しくHBVマーカーを測定・理解し,モニタリング・投薬を行うことを徹底したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023